Ws Home Page (今日の連載小説)


伊藤友則

僕にとってホンダという会社は僕が免許を頃から、周りに信者ともい
えるような人がたくさんいるという不思議な会社でした。
いわゆる当時でいう先輩に当たる人たちが「ホンダホンダ」と言って
シビックに乗っていたからです。
当時は車のこともあまり分からず、そして何よりそのシビックには本
当に借りて乗ったことしかないという位しか知らない自分でした。
しかし、この連載を読んでいくと、なぜ人々がホンダを欲しがるのか
そして、なぜホンダの車にはリピーターが多いのか分かったようなき
がしました。
このような物から発する力を、物に与えというよりか、そうゆう物を作
っていくことによって、おそらく上で書いた先輩という人たちは決して
本田宗一郎を詳しくしっているわけではないでしょうが、自然に引き
寄せられていったのではないでしょうか。

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この連載を読んでいくにつれ、やはり自分の仕事のスタイルが気に
なってしょうがありません。今やっているProjectDの仕事も始めた当
時は田渕さんが僕を引っ張ってくれて、何か「新しいものをつくる」と
いう意気込みでいっぱいだったものを、僕が引き継ぐようになって、
何か活気の無いものにしてしまったような気がしています。
田渕さんには、ProjectDは仕事のスタイルが彼らと合わない、ProjectD
はそうゆう仕事だから、といっていただいた事もありますが、本田宗一
郎物語を読むと、それは僕の判断や考え方の甘えであって、モノを作
るからには、何か意味のある事をしなければならないという基本的な
考えが全く抜けていたという反省があります。

何度読んでも、庄司さん田渕さんに今まで言われてきた言葉をいろ
いろ思い出しては、正直なところ反省ばかりしてしまいます。
反省だけなら・・・ではダメですから考え直さなくてはいけないことに
もっと真剣に取り組まねばならないと思っています。

また長い連載をかかさず毎日続けられ、僕の知らない本田宗一郎を
教えてくれた事、その人柄、その生き方など本当に勉強になりました。
また庄司さんの「続ける事の大切さ」という最も重要なことを、こうやっ
て感想1つマメに送り返せない自分によく叩き込むようにしなければい
けません。

本当にありがとうございました。
空冷エンジン楽しみです。

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